さぶりなの映画日記

ロックダウン生活で始めた映画のこと、アメリカ生活のこともちょっぴり

ストーリーよりもメキシコの家の造りに驚いた!『ローマ』

皆さん、お元気ですか?

2021年もコロナがなかなか落ち着きませんね。

私の住んでいる地域は再度のロックダウンにはなっていませんが、周囲で感染拡大しているので出来るだけ自主的に外出は控えています。なんとか皆で乗り切りましょう!

 

さて、今回の映画はメキシコ映画の『ローマ(ROMA)』です。ネットフリックスで配信され、アカデミー賞、ベネチア国際映画賞等でも賞をとった作品です。

メキシコ映画って全然観る機会がなく、数十年前に『エル・マリアッチ』を観て以来じゃないかなぁ。

 

あらすじ

70年代初めのメキシコシティ。住み込みで働く家政婦クレオの日常を描いた作品。クレオは医者のアントニオ、妻のソフィア、子供達4人、ソフィアの母のテレサの7人家族の家で働いている。アントニオはある日、カナダに出張に出かけていく。クレオはフェルミンという男性と深い仲になり、妊娠が発覚。が、フェルミンは妊娠が分かるとクレオの前から姿を消してしまう。それでもクレオはいつも通り、子供達の面倒をみながら日々を過ごすが、テレサとベビーベッドを買いに行った際にある事件を目撃しショックで破水してしまう。同時に雇い主のアントニオとソフィア夫婦も離婚が決定。残されたソフィアは生活をしていくために車買い替えを進め、仕事を探したりと必死。車を売る前に家族旅行へ出かける。クレオも一緒に行く。旅先で自分と夫の離婚を子供達に伝えるソフィア。ビーチで遊んでいると子供達が波にさらわれておぼれかけてしまう。泳げないにもかかわらず海に飛び込むクレオ。クレオのおかげで無事に子供達は助かり、砂浜でお互いを抱き合って泣く一家とクレオ。

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写真はイメージです

白黒映画です。ところどころにメキシコの格差が描かれています。例えば、クレオはじめ家政婦は先住民族系、雇い主はヨーロッパ系(雇い主の人達もクレオには良く接していますけども。)。また、クレオとボーイフレンドが過ごす部屋やエリアはゴチャゴチャしていてあまり裕福ではない、クレオは健康保険に入っていない等。映画は確かBGMが無くて静かに進んでいきます。ただ、学生運動のシーンは白黒なのにパッションを感じました。

ところで、ストーリー以上に驚いたのがメキシコの家の造りです。メキシコの1970年代の中産階級らしいですが、リビングルーム、吹き抜けのロビー、キッチン、ベッドルーム、家政婦の住む離れ等とかなり広い家です。中産階級と言っても中の上な気がしました。家の造りは道に面した様子ではそう広くは見えないですが、奥に広いみたいです。で、何が驚いたかと言うと、ガレージ、住まい、庭が全部合体していたこと(少なくともそう見えました)。多分家の周り全体が壁や塀で囲まれているのではないかな。映画の家族は犬を飼っていて、庭、ガレージ、住まい等を自由に行き来してるんですが、ガレージには犬の糞がよく落ちていました。(家政婦たちが掃除しているシーンもあります。)ガレージは玄関にもつながっており、まず車が入ってくるときに糞ふんじゃいそう、帰ってきたときに人も糞ふんじゃいそうと変に心配しちゃいましたね。

映画としてはきっと好き嫌いがあると思いますが、メキシコの生活様式がとても興味深かったです。ガレージの糞問題がなければとても素敵なお家で真似したいですね。