さぶりなの映画日記

ロックダウン生活で始めた映画のこと、アメリカ生活のこともちょっぴり

『男はつらいよ』シリーズで、どのマドンナが好きですか?

もう説明が要らないくらい有名な『男はつらいよ』。1969年の第一作から始まり、1995年まで48作品が公開された国民的シリーズ。2019年12月には第50作目となる『男はつらいよ。お帰り 寅さん』も公開されましたよね。

私も『男はつらいよ』シリーズ大好きで、第1作目から第48作目までは全部観て、今でも繰り返し観ています。

下町出身でテキ屋稼業をしている寅さんこと車寅次郎が旅先や故郷柴又で出会った美女を好きになり、色々な騒動を巻き起こす喜劇で、パターンがほぼ全部同じ。同じパターンで安心な面と作品によって異なる伏線になる話がアクセントで飽きないです。寅さんの家族もみんないい人でこんなお家があったら私も遊びに行きたいです。いい感じのドタバタ劇と本当に人情味のあふれる話でコメディと言うよりも喜劇と呼ぶたくなります。

シリーズを通して36人のマドンナがいます。浅丘るり子さんや竹下景子さんのように一人で数作品に出演した女優さんがいるので48人ではないんですよね。大筋では寅さんがマドンナに惚れ、面倒見の良い寅さんだからマドンナも頼りにして仲良くなるんだけれども一部の作品を除いて寅さんが振られてしまうんです。中には寅さんを好きになるマドンナもいるんですが、好かれると及び腰になってしまう寅さん。

マドンナはその時代の旬の人です。すでに亡くなられた方も多いですが、今でも活躍されている人も沢山います。マドンナ、それぞれに個性があってそれがこのシリーズの人気の一つですよね。

 

ところで、皆さんはどのマドンナが好きでしょうか?

私の好きなマドンナをあげると、こんな感じです。映画全体の話は関係なくマドンナとして好きな人です。

光本幸子さん(第1作)

御前様のお嬢さん役です。映画の中で家まで送ってくれた寅さんに、別れ際に手をだして、寅さんがドギマギしながら握手をするシーンは、今度男の人に送ってもらったらこうしようと思いながら観ていました。品が良くて明るいお嬢さんは、こんな女性になりたいと思いました。

藤村志保さん(第20作)

『男はつらいよ』は寅さんの恋物語ともう一つの話がいつも展開されます。この回は中村雅俊さんと大竹しのぶさんの結婚がもう一つの話。中村雅俊さんの長崎県在住のお姉さん役が藤村志保さんでした。弟さん思いのお姉さんの藤村志保さんのシーンはそれほど多くないんですが、上品な話し方と控え目な雰囲気がとても好きになりました。

大原麗子さん(第22・34作)

このシリーズでは2つの作品に出ています。大原麗子さんもとても有名な女優さんでしたが、それまではウィスキーのコマーシャルのイメージしかなかったんです。2つの作品を通して、大原麗子さんの可憐さに女なのにぐっと来ました。ずっと見ていたいと思うくらいでした。しかも、あの容姿を少し裏切るようなハスキーボイス。あの声で、辛い状況をぐっとこらえながら、時折ぽろっとその辛さを表現する、男の人はたまらないでしょうね。

 

f:id:LoongNoteChan:20201207090105j:plain

「やらとやさんね。」

「やらとやさん」については第9作目を観てくださいね!